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ー雨樋に塗装をする?必要な理由や注意点を解説ー


雨樋は、普段はあまり存在を感じません。雨樋の塗装といっても、ピンとこない人も多いです。長年にわたって放置すると、経年劣化で割れるなど、交換が必要になります。割れたり傷ができる前に塗装しましょう。雨樋になぜ塗装が必要なのか、理由を解説します。

雨樋の塗装が必要な理由

雨樋を塗装する理由は、主に2つあります。耐久性と美観のためです。どういうことなのか、ひとつずつ見ていきましょう。

耐久性を高めるため

雨樋に塗装をすると、耐久性を高める効果が期待できます。これは、雨樋の多くが塩化ビニール樹脂でできていて、劣化の原因のひとつが紫外線です。劣化すれば割れやすくなり、耐久性の低下につながります。塗装をすると、紫外線による劣化を軽減でき、耐久性を高められると考えられるのです。

美観を保つため

雨樋や建物全体の美観を保つためにも、塗装が必要です。常に紫外線にさらされている雨樋は、色あせが避けられません。経年によって傷がつくことも考えられます。塗装をすると、新品のようにキレイな美観が実現できるでしょう。

外壁塗装をするときに、雨樋も同時に塗装しなければ、劣化した雨樋が目立ってしまいます。美観を保つためには、外壁塗装と同時に塗装するのがおすすめです。

雨樋の塗装が必要な時期を判断する方法

雨樋に「チョーキング」が見られたら、塗装が必要な時期です。チョーキングとは、経年劣化が原因で塗膜が粉状になることをいいます。手で雨樋に触れたときに、白い粉が付着すると、チョーキングが起きている状態です。外壁も雨樋と同じように、チョーキングが見られるようになると、塗装をする時期と考えられます。

雨樋塗装で色の選び方

雨樋を塗装する場合、色を選ばなければなりません。現在の色と同じにすることもできますが、色を変えると今までと雰囲気が変わり、新築のような気分を楽しめます。雨樋の色をどのように選べばよいか、選び方を見ていきましょう。

外壁や屋根の色に合わせる

雨樋を目立たせない場合は、外壁や屋根と同じ色、または同系色がおすすめです。外壁や屋根と一体化し、調和して目立ちません。

外壁や屋根に合うアクセントカラー

おしゃれな外観、個性的な外観にするなら、アクセントになる色がおすすめです。意図的に雨樋を目立たせ、印象的な外観にできます。色の組み合わせから受ける印象は、人それぞれ異なります。失敗しないためには、さまざまな人から意見を聞き、参考にしてみてください。

雨樋の塗装は自分でできる?

DIYが人気ということもあり、雨樋の塗装を自分でしようと考える人が増えてきています。しかし、雨樋の塗装のDIYはおすすめできません。なぜ自分でしないほうがよいのか、理由を解説します。

足場が組めない

2階建ての住宅の場合、雨樋の高さは約8mです。足場が必要ですが、自分で設置することは不可能でしょう。ハシゴなどを足場の代わりにすることを考えるかもしれませんが、とても危険です。

塗料の飛散

平屋の場合は、脚立で作業が可能です。しかし、脚立での作業もおすすめできません。塗料が飛散する可能性が高いためです。通常は足場にビニールなどで養生をしますが、脚立の場合は難しいでしょう。塗料が飛散すると、近隣に迷惑がかかります。また、飛散を防ぐことに集中してしまうと、転落などの事故につながりかねません。

雨樋を塗装するときの注意点

外壁や屋根の塗装と違い、雨樋塗装はランクの低い塗料をすすめられることが多いです。確かに、雨樋の塗装は美観目的でおこなうことがほとんどなので、高価な塗料は必要ないというのは間違いではありません。

しかし、外壁と屋根にはランクが高い塗料を使い、雨樋にはランクが低い塗料を使うと、耐用年数が異なります。次回の外壁と屋根の塗装が必要になる前に、雨樋だけが劣化してしまうでしょう。雨樋だけを塗装する場合でも足場が必要なので、余計なコストがかかります。

総合的に考えると、費用を抑えても結果的に雨樋だけ再塗装が必要になるよりも、外壁や屋根と同じ塗装を使い、次回も同じタイミングで塗装をするのがよいです。

経年劣化で破損している雨樋も塗装が必要?

雨樋も外壁と同じように、年数が経過すると、チョーキングや割れなどの劣化が起こります。雨や風、地域によっては雪の影響も受けている雨樋は、見た目よりもさらに劣化が進行していることが考えられます。

破損やひび割れなどが見られる場合は、塗装ではなく交換を検討するのがよいでしょう。塗装の見積もりの際に、相談してみてください。

雨樋塗装をしないで放置するとどうなるのか

雨樋を塗装する目的は美観であり、塗装の優先順位も外壁や屋根と比べて低くなることが一般的です。しかし、塗装しないで放置すると、雨樋として機能しなくなるので、注意が必要です。雨樋の素材ごとに、劣化したときの状態を解説します。

塩化ビニール

多くの住宅で塩化ビニール製の雨樋が使われていて、色や形の種類が豊富なため人気があります。劣化すると、ひび割れのほかに変形や変色が見られます。

ガルバニウム

錆びにくく、耐用年数が長いことが特徴です。劣化すると錆びが見られ、錆が原因となって腐食が進みます。

高額ですが、耐久性にすぐれています。経年劣化によって味が出て、格調高く見えるのが特徴的です。酸性雨の影響で、変色します。

アルミニウム

アルミは錆びにくく、変形もほとんど見られません。高額ですがデザイン性が高く、見た目にこだわる人に人気です。劣化すると白錆びが出ます。

ステンレス

アルミよりも錆びにくく、多くの住宅で使われている素材です。耐久性の高さも人気です。雨水が劣化の原因となり、金属部分が錆びます。

まとめ

雨樋塗装の必要性について解説しました。ついつい後回しになりがちな雨樋ですが、劣化して機能を果たさなくなると、雨水が一気に流れ出て大変なことになります。劣化が進んで破損する前に、塗装して劣化を遅らせましょう。

塗装をするときには、雨樋のためだけに足場を組むとコストがかかります。外壁や屋根と同時に塗装するのがおすすめです。塗装の色によって、目立たなくもアクセントにもできるので、失敗しないようにしっかりと検討しましょう。

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