新着情報

ー雨樋の設置角度とは?最適な勾配と設置方法を解説ー


雨樋の設置角度の重要性

雨樋は、屋根に降った雨水を適切に排水し、建物を水害から守るための重要な設備です。正しい設置角度(勾配)で施工しないと、水がスムーズに流れず、詰まりやオーバーフローの原因となることがあります。では、どのような角度で設置すればよいのでしょうか?今回は、雨樋の設置角度の基準や注意点について詳しく解説します。

雨樋の設置角度の基本

適切な勾配とは?

雨樋の勾配は、水をスムーズに流すために必要な角度のことを指します。一般的に、適切な勾配は 1mあたり2〜3mm(0.2〜0.3%) とされています。

● 基本の勾配基準
– 1mあたり2mm以上(最低基準)
– 1mあたり3mm(推奨)
– これ以上の勾配は、見た目に違和感が出る可能性がある

この勾配を確保することで、雨水がスムーズに排水され、詰まりや溢れを防ぐことができます。

勾配を適切に取らないとどうなる?

雨樋の勾配が適切でない場合、排水機能が低下し、さまざまな問題が発生する可能性があります。建物を守るためにも、正しい勾配を確保することが重要です。

勾配が足りない場合の影響

勾配が緩すぎると、水の流れが悪くなり、以下のような問題が起こる可能性があります。

水が流れにくくなり、ゴミや落ち葉が溜まりやすい

流れが遅くなると、落ち葉や土ぼこりが雨樋内に蓄積しやすくなり、詰まりの原因となる。

特に、樹木の多い環境では、頻繁なメンテナンスが必要になる。

水が停滞し、コケやカビが発生しやすい

雨樋の中に水が長時間残ることで、コケやカビが発生しやすくなる。

カビが生えると美観を損なうだけでなく、劣化の進行も早まる。

最悪の場合、水が溢れて建物の外壁を傷める

雨樋から水があふれ出すと、外壁や基礎部分に水がしみ込み、建物の劣化を早める原因になる。

特に、木造住宅ではシロアリ被害のリスクも高まる。

勾配が急すぎる場合の影響

逆に、勾配が急すぎると水の流れが速くなり、以下のような問題が発生します。

水が勢いよく流れすぎ、排水口で飛び散る可能性がある

勾配が急すぎると、水が一気に流れ込み、排水口付近で飛び散ることがある。

建物の周囲に水が飛び散ることで、地面の浸食や外壁の汚れが発生しやすい。

水流が強すぎると、雨樋の負担が増え、劣化しやすくなる

強い水流により、雨樋の接合部分や金具に負担がかかり、ひび割れや歪みの原因となる。

長期間にわたって負担がかかると、雨樋の寿命が短くなり、交換が必要になる可能性がある。

雨樋の設置角度の調整方法

雨樋を適切な角度で設置するためには、施工時の正確な計測と適切な調整が不可欠です。適切な勾配を確保することで、雨水をスムーズに流し、詰まりや溢れを防ぐことができます。

勾配を測定する方法

雨樋の勾配を正しく設定するために、以下の方法を用いて測定・調整を行います。

1. 水準器を使用する

水準器を使いながら、1mあたり2〜3mmの勾配を確保する。

長い雨樋を設置する場合は、途中でも計測を行い、勾配にズレがないか確認する。

デジタル水準器を使うと、より精密な測定が可能。

2. 糸を張る

雨樋の開始点(軒先)と排水口(縦樋接続部)に糸を張り、目安となるラインを作成する。

そのラインに沿って支持金具を取り付けることで、均等な勾配を確保しやすい。

レーザーレベルを使用すると、さらに精密な調整が可能。

3. 実際に水を流してチェック

施工後にホースなどで水を流し、雨水がスムーズに流れるか確認する。

水が途中で溜まる場合は、勾配が不足している可能性があるため、再調整が必要。

雨樋の継ぎ目部分にも水が漏れないかチェックする。

勾配の調整方法

雨樋の角度を適切に調整するためには、支持金具(受け金具)の取り付け位置を工夫することが重要です。

1. 支持金具の間隔を調整

一般的に600mm〜900mm間隔で支持金具を設置すると安定しやすい。

強風や積雪の多い地域では、500mm間隔で設置することで耐久性を高められる。

雨樋の素材や形状により、適切な間隔を調整する。

2. 微調整の方法

取り付けた支持金具をわずかに上下に動かして、勾配を確保する。

水が途中で滞留する場合は、傾きを少し強めに調整する。

角度を変更する際は、全体のバランスを考慮しながら調整を行う。

雨樋の種類別に見る設置角度の違い

雨樋の設置角度(勾配)は、適切に設定しないと排水が滞ったり、雨水があふれたりする原因になります。雨樋の種類によって適した角度が異なるため、それぞれの特性に合った勾配を確保することが重要です。

半丸型雨樋

特徴

昔ながらの一般的な形状で、施工しやすく流れがスムーズ。

丸みを帯びた形状のため、ゴミが溜まりにくく、メンテナンスしやすい。

ただし、大雨時にオーバーフローしやすいのが難点。

設置角度

勾配は1mあたり2mmが基本。これにより適切な排水を確保しつつ、見た目のバランスも維持できる。

大雨時のオーバーフロー対策として、水はけをよくするために3mm程度の勾配を確保するのも有効。

角型雨樋

特徴

住宅のデザインに合わせやすく、モダンな外観に適している。

半丸型よりも排水能力が高く、大雨にも比較的対応しやすい。

しかし、角ばった形状のため、ゴミが詰まりやすいというデメリットがある。

設置角度

1mあたり3mm程度の勾配が理想的。

半丸型よりも勾配を強めにとることで、雨水がスムーズに流れるようになる。

ゴミ詰まりを防ぐために、定期的な清掃が必要。

大型雨樋

特徴

大型の屋根や工場、倉庫などで使用されるため、排水能力が非常に高い。

一般住宅よりも雨水の処理量が多いため、適切な勾配を確保しないと排水が滞るリスクがある。

設置角度

1mあたり3mm以上の勾配が推奨される。

大量の雨水を効率よく排水するため、勾配が不足すると水が溜まりやすくなる。

長尺の雨樋を設置する場合は、勾配のバランスを見ながら施工することが重要。

まとめ

雨樋の設置角度(勾配)は、1mあたり2〜3mmが理想的です。適切な勾配を確保しないと、水の滞留や詰まりの原因となるため、施工時に慎重な調整が必要です。設置する雨樋の種類や環境に応じて、最適な角度を確保し、建物を長持ちさせる工夫をしましょう。

三沢市を中心に近隣エリアの建築板金・雨樋工事は中居板金工業に お任せください


事業所名:中居板金工業

住所:〒033-0021 青森県三沢市岡三沢7丁目1-1

TEL:0176-53-1630

[十和田営業所]
〒034-0024 青森県十和田市東十四番町38-12

営業時間:24時間受付

定休日:不定休

対応エリア:八戸、おいらせ、六戸、七戸、十和田、三沢、六ヶ所村、東北町など三沢市を中心に近隣エリアで対応

業務内容:屋根板金工事やステンレス工事、外壁張替工事、各種雨樋工事など屋根関連

まずはお気軽にお問い合わせください

24時間受付 / 不定休

※留守番電話に残してもらえれば折り返しいたします。

pagetop