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ー雨樋には塗装が必要?塗り替えの時期や注意点を解説ー


普段から、雨樋の存在を意識している人は、ほとんどいないでしょう。そのため、雨樋の塗装についても、必要性を感じていないかもしれません。しかし、雨樋を塗装しないで放置すると、経年劣化で破損することもあり、交換が必要になります。

この記事では、雨樋になぜ塗装が必要なのか、理由や塗装のタイミングを解説します。

 

そもそも雨樋の役割とは?

雨樋は、屋根に降った雨水を、下水や地面へと流す役割があります。雨樋が設置されていない場合や、正しく機能していないと、雨水がうまく排水できなくて外壁を傷めたり、地面に水がたまったりします。

雨樋は雨水を流すだけでなく、雨水から建物の劣化を防ぐ役割もあるのです。

 

雨樋に塗装をする理由

雨樋に塗装をするのは、美観を守るためと耐久性を高めるため、という2つの理由があります。

 

1.美観を守るため

雨樋を塗装する理由の一つが、建物の美観を保つためです。屋外に設置されている雨樋は、常に紫外線にさらされているため、どうしても色あせしてしまいます。また、強風や経年によって傷がつくこともあります。

また、外壁や屋根の塗装は、定期的な塗り替えが必要です。塗装を塗り替えると、外壁や屋根はまるで新築のようにキレイになります。しかし、同時に雨樋も塗装をしなければ、劣化した雨樋が悪目立ちしてしまうのです。そのため、家の美観を守るために、雨樋も塗装をすることがおすすめです。

 

2.耐久性を高めるため

雨樋の耐久性を高める効果が期待できることも、雨樋の塗装をする理由です。これは、雨樋は塩化ビニール樹脂でできているものが多く、紫外線が劣化の原因の一つとなっています。

劣化すれば割れやすくなるため、耐久性が低下します。紫外線による劣化を軽減し、耐久性を高めるために、雨樋の塗装がおすすめです。

 

雨樋塗装で色を変えるときの選び方

雨樋を塗装する場合、現在と同じ色にすることも多いです。塗装では色を自由に選べるため、雰囲気を変えるために現在とは違う色を選ぶのもよいでしょう。雨樋の色の選び方について解説します。

 

屋根や外壁に合わせて選ぶ

雨樋を目立たせたくないなら、外壁や屋根と同じ色か、同系色を選ぶのがおすすめです。同じような色だと、外壁や屋根と調和し、一体化するので目立たず、雨樋の存在を感じにくいでしょう。

屋根や外壁に合わせて選ぶ場合、グレーやアイボリー、ホワイトなどの規格カラーになることが多いです。規格カラーにはメリットがあり、破損などで部分的に交換する場合に同じ色の部材が販売されているため、交換部分が目立ちません。

 

アクセントカラーを選ぶ

おしゃれで個性的な外観の家を目指す場合は、雨樋がアクセントになる色を選ぶのがおすすめです。うまくコーディネートすると雨樋が悪目立ちしないで、意図的に目立たせ、印象的な外観をつくり出せます。

色の組み合わせによって、どのような印象を受けるのかは、人それぞれ異なります。そのため、色選びで失敗しないためには、さまざまな人に意見を聞くことがおすすめです。

 

雨樋の塗装をするタイミング

雨樋塗装には、どのようなタイミングで行えばよいのでしょうか。タイミングを誤ると、思わぬ失敗につながります。塗装のタイミングを見極めるための、具体的なポイントを解説します。

 

外壁塗装をするとき

外壁塗装をするときに、同時に雨樋の塗装をするケースが多いです。雨樋の塗装を予定していない場合でも、業者からすすめられるでしょう。実は、外壁塗装と同時に雨樋の塗装をすることは、大きなメリットがあります。

雨樋の塗装には足場が必要ですが、外壁塗装と同時にすることで、両方の塗装に同じ足場を使えます。雨樋塗装を別の時期にする場合、雨樋塗装だけのために足場を設置しなければならないので、費用が余分にかかるのです。

また、外壁の色に合わせて、雨樋の色を選べるメリットもあります。外壁塗装を計画するときには、雨樋も同時に塗装をするとよいでしょう。

 

雨樋の塗装に劣化が見られるとき

雨樋の塗装が剥がれたり、色あせたり劣化が見られる場合は、塗り替えのサインです。一般的に、塗装の寿命は約8~10年とされていますが、環境によって前後する可能性があります。

適切な時期に塗り替えをすると、雨樋を長持ちさせられます。定期的に点検をして、塗装の劣化を見逃さないようにしましょう。

 

雨樋塗装の注意点

外壁や屋根の塗装と違い、雨樋の場合はランクが低い塗料を業者からすすめられることも多いです。雨樋の塗装は多くの場合、建物の美観を保つ目的であるため、高価な塗料でなくても問題ないといえます。

しかし、塗料のランクは耐用年数に大きく関係しています。外壁と屋根にはランクが高い塗料を使い、雨樋に低い塗料を使うと、耐用年数に差が出てしまうのです。次に外壁と屋根の塗装が必要になる前に、雨樋だけが劣化してしまいます。

雨樋だけの塗装でも足場を設置しなければならないため、余計なコストがかかります。そのために、少し高額になっても外壁や屋根と同じ塗料を使用し、次回も同じタイミングで塗装をするのがよいでしょう。

 

雨樋を塗装しないとどうなる?

雨樋は、優先順位が外壁や屋根とくらべて、低くなることが一般的です。そのため、塗装に費用をかけることに抵抗を感じる人もいるでしょう。しかし、塗装しないで放置すると、劣化して雨樋として機能しなくなることがあります。

雨樋に使われる素材ごとに、劣化するとどのような状態になるのかを解説します。

 

塩化ビニールの雨樋

塩化ビニール製の雨樋は多くの住宅で使われています。この素材は、種類豊富に色や形が揃っていて人気です。塩化ビニール製の雨樋が劣化すると、ひび割れだけでなく、変形や変色が起こります。

 

ガルバリウムの雨樋

ガルバリウムの特徴は、錆びにくいことです。そのため、耐用年数が長いことがメリットといえます。ガルバリウム製の雨樋が劣化すると、錆びて腐食が進みます。

 

アルミニウムの雨樋

アルミニウムは錆びにくく、ほとんど変形しないことが特徴です。ほかの素材とくらべて高額になりますが、高いデザイン性から、見た目にこだわる人に人気があります。アルミニウム製の雨樋が劣化すると、白錆びが見られます。

 

ステンレスの雨樋

ステンレスはアルミよりも錆びにくいため、多くの住宅で使われています。耐久性の高いこともステンレスの特徴です。ステンレス製の雨樋は、雨水が劣化の原因となるため、金属部分が錆びます。

 

 

まとめ

この記事では、雨樋を塗装することの必要性を解説しました。劣化して、雨樋としての機能を果たさなくなると、外壁を傷めるなど、さまざまなマイナス面が見られます。劣化して破損してしまう前に、塗装をしましょう。雨樋塗装のためだけに足場を組むとコストがかかるため、外壁や屋根と同時の塗装がおすすめです。

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