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ー雪止めにはどのような種類がある?メリット・デメリットも紹介ー


屋根を守るために雪止めを付けないのは間違い

雪止めとは、屋根に積もった雪が滑り落ちないようにする、落雪防止の設備です。 雪止めには種類があり、どのタイプを設置すればよいかわからない人も多いでしょう。

地域や屋根の種類によって、適した雪止めが異なります。そこで今回は、雪止めにはどのような種類があるのか、メリットやデメリットも紹介します。

最適な雪止めを選び、雪の季節に備えましょう。

 

雪止めの4つの種類

雪止めは、おもに4種類があります。それぞれどのような特徴があるのか、順番に見ていきましょう。

 

アングルタイプ

アングルタイプの雪止めは、L型のアングル材を、屋根の横に設置します。屋根一面に設置するので、隙間ができず、落雪防止効果の高さがポイントです。

 

瓦タイプ

瓦タイプの雪止めは、屋根の瓦と一体化しているので、瓦屋根だけに使えます。雪止めだけでなく、瓦としての機能も備えているため、違和感がなく美観を損ねません。色のバリエーションが豊富なので、家の外観や好みに合わせて選べます。

設置は雪止めの設備を取り付ける必要がなく、瓦の交換だけでよいのもメリットといえます。また、洋瓦と和瓦の両方があるのもポイントです。

 

金具タイプ

金具タイプの雪止めは、屋根材の隙間に金具を設置します。L字型や扇形、羽根型など、形状がさまざまです。ストレート屋根だけでなく、瓦屋根にも設置できます。

隙間を空けて金具を設置するため、それほど目立つことはありません。

 

ネットタイプ

ネットタイプの雪止めは、ネット状の資材を屋根の斜面に対して平行に設置します。ネットの色は屋根に合わせて選べるため、違和感が少なく、家のデザインや美観にこだわる人におすすめです。

どの種類の屋根にも設置できることができ、落雪を防ぐ効果の高さも選ばれるポイントでしょう。広範囲に設置するため、落雪を防ぐ範囲が広いこともネットタイプの特徴です。ほかのタイプの雪止めで落雪が起きている場合は、ネットタイプがおすすめです。

 

雪止めを設置するメリット

雪止めを設置すると、落雪によって起こるさまざまなトラブルを防ぐことができます。

 

落雪による事故を防げる

屋根の下に人がいるときに雪が落下すると、事故が起きる可能性があります。雪の重みや氷のかたまり、鋭利な氷柱によって、重大な事故につながりかねません。

雪止めが設置してあれば、事故を防ぐことや、被害を軽減することが期待できます。屋根からの落雪はとても危険なので、万が一に備えておくこと安心です。

 

落雪による建物などの破損を防げる

屋根からの落雪は、エアコンの室外機や車、カーポートなどを破損する可能性があります。落雪箇所の下にこのような設備や物がある場合は、落雪を防ぐことが大切です。

破損した設備の修繕費は、高額になる可能性が高いでしょう。雪止めを設置すれば、費用を抑えるだけでなく、安心感が得られます。

 

落雪による近隣トラブルを防げる

雪止めの設置は、隣家とのトラブルを防ぐことにも役立ちます。隣家の敷地内に落雪すると、住宅や車などを破損する可能性があります。人身事故も起きかねません。雪止めを設置して落雪を防ぐ対策を講じていなければ、トラブルが発生する可能性があるでしょう。

落雪で車に傷をつけると、小さな傷であっても修理費用が高額になることが考えられます。 また、道路に落雪すれば、隣家だけでなく周辺の住民にも迷惑がかかります。

 

雨樋の破損を防げる

雪止めを設置すると、雨樋に雪を積もって破損することを防げます。雪止めがない状態で屋根に雪が積もると、雨樋にもに雪が積り、雨樋にとって大きな負担です。雪の重さで、雨樋が変形したり壊れたりすることが考えられ、危険です。

雨樋が壊れれば、雨水が外壁を流れ、外壁を劣化させる要因となります。外壁内部の防水シートの劣化によって、雨漏りを引き起こすことが考えられます。

 

雪止めを設置するデメリット

雪止めにはデメリットもあります。メリットだけでなくデメリットも知ったうえで、雪止めの設置を検討しましょう。

 

美観を損ねる

雪止めを設置することによって、屋根の美観を損ねてしまうデメリットがあります。 特に、屋根材にこだわっている場合は、デザイン性が低下する恐れがあることを念頭に置いておかなければなりません。 雪止めは見た目を重視して決めることが難しいです。設置する際は、安全対策と考えて、見た目は妥協することも必要でしょう。

 

メンテナンスが必要

雪止めの種類によっては、定期的なメンテナンスが必要です。金属製の雪止めは錆びやすく、メンテナンスが欠かせません。ステンレス製だと錆びにくくメンテナンスが必要ないと思うかもしれませんが、ステンレスでもメンテナンスをする必要があります。メンテナンスをすることのデメリットは、費用が発生したり、手間がかかったりすることです。

しかし、メンテナンスをしないで、錆びた状態の雪止めを放置するのはおすすめできません。欠けたり穴があいたり、破損しやすくなります。そうなると、落雪を防ぐ雪止めの効果が、期待できなくなってしまうのです。

雪止めのメンテナンス方法は、塗装または交換の二択です。 塗装も交換も、屋根工事と同時に行えば、足場をそのまま使えます。足場の設置や撤去が1回で済み、費用が抑えられて施工もスムーズです。

 

雨漏りが起きることもある

雪止めの設置が、雨漏りの原因になることがあり、デメリットといえるでしょう。雪止めが原因というよりも、設置の際の施工が原因なので、きちんと正しく設置すれば、雨漏りは起こりません。雪止めの設置は、屋根材の隙間に金具を差し込むため、正しく設置しないと隙間から雨水が浸入してしまいます。

雨漏りが起きると、湿気やクロスの剥がれなど、建物の劣化につながります。雪止めの設置は、施工実績が豊富で信頼できる業者に依頼しましょう。

 

まとめ

雪止めにはさまざまな種類があり、屋根や気候に合うタイプを選ばなければなりません。また、正しく施工しないと、雨漏りなど建物の劣化を早めます。より高い雪止めの効果を得るには、雪止めを多く施工している、経験豊富な業者への依頼が大切です。

また、雪止めの種類を選ぶ際には、気候など地域の特徴によって、向いている雪止めの種類が異なるケースもあります。地域に根付いた地元の業者であれば、地域の特徴を把握していて安心です。

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