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雨樋を点検するときに注意したいこととは?知っておきたいことを紹介

雨樋の点検は

屋根などに落ちた雨水を集めて排水してくれる雨樋。目立たないパーツであるものの、家を守る重要な役割を果たしています。
雨樋は、常に風雨にさらされ、また日光による紫外線も受けています。

そのため、多くの雨が降ったり、劣化したまま修理しなかったりすると大きな負担がかかり、本来の役割を果たせなくなります。また、雨樋が破損したままだと、家の壁や基礎を傷めてしまうこともあります。

このような状態を防ぐために、雨樋には定期的な点検やメンテナンスが欠かせません。
そこで今回は、雨樋の点検について詳しく紹介します。

方法

雨樋は、見上げただけでは、十分に点検できません。そのため、雨樋の点検ははしごなどを使って、軒樋を確認できる高さまで上ることが必要です。また、2階に設置された雨樋では、屋根に上って確認しなければなりません。

これらの点検は、高所作業になり、自分で行うと危険を伴うときがあります。
そのため、高所にある雨樋の点検は、業者に依頼して行うようにしましょう。

ただし、低い場所の雨樋であれば、自分で点検できます。

点検のポイント

雨樋は
・ゴミが溜まっていないか
・変形が起きていないか
・金具や接続部に外れがないか
・ひび割れがないか
・雨漏りがないか
が点検のポイントです。

それぞれどのように点検すれば良いか、詳しく解説しましょう。

ゴミ

まず、雨樋にゴミが溜まっていないかを点検しましょう。
雨樋にゴミなどが溜まっていると、詰まりが起き、雨水が排水されなくなってしまいます。

特に、軒樋の雨水を集める部分である集水器にゴミが溜まっていると、雨水が溢れる原因になります。ゴミが溜まっていないか、手を入れるなどして点検しましょう。

強い風が吹いたあとや、落ち葉が入り込みやすい時期などには、こまめに掃除することをおすすめします。

変形

雨樋は、変形がないかを必ず点検しましょう。

雨樋の変形は、雨や雪によるものや、外からの衝撃によるものが多いです。また、日光による紫外線の影響で劣化が進んでいる場合にも、変形が見られます。

雨樋は変形が起きると、勾配が変化します。そのため、集めた雨水をうまく排水できず、水が溢れる原因になります。
また雨樋の変形を放置すると、雨水が壁に伝わり、雨樋だけではなく外壁も劣化してしまう場合があります。

金具

雨樋は金具で固定されています。点検では、雨樋を固定している金具に緩みや欠落などの異常がないかを確認しましょう。

金具に緩みや欠落があると、雨樋を支える力がなくなります。また、金具の一部だけがゆるんでいると勾配が変わり、水が流れなかったり、溢れたりする原因になります。

雨樋の金具は、風雨によって破損したり、日光による紫外線の影響で劣化したりします。また金具にサビが起きることもあります。

金具は、緩んでいるだけであれば締め直して修理できる場合もあります。しかし、金具そのものに劣化が起きている場合には、交換が必要です。

接続部

雨樋を点検するときには、パーツを繋ぐ部分である接続部の点検をしましょう。

雨樋は1つの部品で出来上がっているわけではありません。さまざまなパーツが繋がっています。そのため、接続部が外れているなど、異状が起きている場合には、水漏れなどの原因になります。

また、接続部の接着が劣化して弱くなっていることもあります。水漏れなく雨水が流れるか点検しましょう。

ひび割れ

雨樋は、ひび割れが起きていないかも点検しましょう。

劣化や衝撃などによってひび割れが起きたまま放置しておくと、ひび割れが広がり、雨樋そのものが破損してしまうこともあります。
雨樋のひび割れは、破損が少なく範囲が狭い場合には、コーキングなどで補修が可能です。

しかし、コーキングなどの補修は応急処置であるため、早めに交換などの修理をしましょう。

雨漏り

雨樋は、雨水を排水することが最大の役割です。そのため、雨樋の途中で雨漏りなどがなく、雨水をきちんと排水できているか点検しましょう。

特に、接続部や樋の継ぎ目では、劣化すると隙間が起きて雨漏りしやすくなります。

しかし、継ぎ目から雨漏りするかどうかは、雨水が流れなければわかりません。雨樋に雨漏りが起きていないか点検するときは、実際に雨樋に水を流して点検しましょう。

修理が必要な箇所は点検で早く発見しよう

高所の雨樋の点検は業者に依頼したほうが良いですが、高所に設置された雨樋以外でも、雨樋の点検は自分で行うことに加えて、業者に依頼するようにしましょう。業者の点検は、専門の知識に基づいて行われます。必要であれば、専用の道具を用いることもあります。

自分では気づかない劣化や異常も、業者であれば早期に発見できるのです。修理が必要な箇所を早く発見できれば、大がかりな補修や交換になることを防げます。また、大がかりな工事を避けられれば、修理にかかる費用も抑えられます。

点検のタイミング

雨樋は定期的に点検やメンテナンスを行うことが理想的です。
雨樋の点検のタイミングは、台風など強い風雨が予想される前後や、落ち葉が雨樋に落ちやすくなる季節に行いましょう。

台風のあとでは、多くの雨水を排水して雨樋が傷んでいる可能性があるだけではなく、強い風によってさまざまなものが雨樋に飛来していることもあります。

飛来物は雨樋の詰まりの原因になるため、台風のあとには雨樋を点検すると良いでしょう。

また、雨の季節では、短時間で多くの雨水を排水しなければならない場合も少なくありません。そのため、雨の季節を迎える前には雨樋の点検を行いましょう。

まとめ

屋根に落ちた雨水を排水する雨樋。
家のパーツでは目立たないものではありますが、実はとても重要な役割を果たしています。

雨樋は、常に風雨や日光による紫外線を受けています。そのため、歪みや金具の緩み、ひび割れなど、さまざまな不具合が起きやすいものです。

雨樋の不具合を放置しておくと、雨水がうまく排水されず、雨水が雨樋から溢れ危険です。さらに、家の壁や基礎を傷めてしまう場合もあります。

そのため、雨樋の点検を定期的に行いましょう。

雨樋の点検は、自分で行うこともできますが、高所作業になるため業者に依頼することをおすすめします。また、業者が点検すれば早期に異常を発見できます。

専門の業者に雨樋の点検を依頼し、安全な暮らしを守りましょう。

 

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