雨樋を補強したい場合、本格的な補強工事をイメージする方もいるかもしれません。
確かにそういった方法で補強するケースがあるものの、修理テープを使った補強もできます。
そこで今回は、雨樋の補強方法や施工時の注意点について解説し、DIYでできる補強方法を中心に解説しましょう。
自分で雨樋の補強ができる修理テープ
雨樋の補強を簡単にできるアイテムが修理テープです。
ここでは修理テープとはどのようなテープなのかを中心に見ていきます。
雨樋の補強に便利な修理テープとは?
雨樋の修理テープとは、雨樋の弱っている部分、例えば軒樋(のきどい)や縦樋(たてどい)などにできた、小さな傷を補強してふさぐのに最適なテープです。
実際に小さな穴やひびが雨樋にできてしまっても、修理テープを使えば補強できて、雨漏りを防げます。
特徴は、どこにでも貼れること、カラーバリエーションが豊富なことです。
雨樋のような、常に外部環境にさらされているところでは、雨樋の金属もざらざらしてしまったり、しつこい汚れがついてしまったりしています。
このような状態の場所でも修理テープはしっかり粘着して、そのあとの雨や風、雪などにも十分耐えてくれます。
多少の汚れがあるような場所でもすぐに貼れて、はがれにくいのが特徴です。
次にカラーバリエーションも豊富です。
家の雨樋はさまざまなカラーがあります。例えば、ブラウンやブラック、グレーなどです。
修理テープは、それらのカラーに合わせたバリエーションが用意されており、補強をしても外部からは目立ちにくいメリットがあります。
雨樋を修理テープで補強する手順
雨樋を修理テープで補強する手順は、次の流れでおこなわれます。
・汚れを落とす
・修理テープを巻き付ける
・テープをカットして仕上げる
汚れを落とす
まず、雨樋の部分の汚れをできる限り落とします。
確かに修理テープはどこでも粘着してくれるうえ、多少の汚れなら問題ありません。
それでも、あらかじめ汚れを落としておくことによって、より強固に粘着して補強効果も高められます。
いらない布やブラシなどを使って、ホコリや塗料の粉や雨樋のさびなどを取り除きましょう。
修理テープを巻き付ける
次に補強したい部分へ修理テープを巻き付けていきます。
場所が小さい場合は適切なサイズにカットし、雨樋の部分につけていきます。
そうすることで、補強したい範囲に補強ができるでしょう。
テープをカットして仕上げる
最後にテープをカットして仕上げ作業を行います。
余ったテープをカットすることで、外見の改善が期待できるだけでなく、そこからはがれてしまうリスクを下げられます。
難しい場合は専門家に依頼
雨樋は修理テープを使っても補強できます。
ただ、次の場合はDIYが困難なので専門家に依頼しましょう。
・修理テープでは補強しきれない破損
・深刻な雨樋の詰まり
・雨樋の異常な曲がり
・受金具関連のトラブル
・2階以上の高さでの作業
これらについて解説します。
修理テープでは補強しきれない破損
修理テープはDIYで簡単にできる補強です。
一方で、テープでは補強しきれないほど雨樋にひびが入っていたリ、われていたリする場合は専門業者に依頼しましょう。
テープでは補いきれないくらいの破損があった場合は、周辺器具の全交換が必要になる場合もあります。
そうなったら、テープで止めたり、安易に交換したりしても全体のバランスが崩れてほかの部分が破損するといったトラブルが起こります。
そうならないように専門業者へ依頼して適切に修理してもらうのがおすすめです。
深刻な雨樋の詰まり
集水器やアンコー(横方向の軒樋から縦方向の立樋に落とす部分)に、落ち葉やボールが詰まると雨樋の破損につながります。
軒樋の詰まりであれば掃除で何とかできるものの、アンコーなどに詰まった場合は、専用の針金のような器具を使ったり、一回外してかき出したりといった工事が必要です。
場合によっては雨樋の切断を伴うこともあり、接着などをする場合は専門業者の技術が必要です。
また、接着後に大掛かりな補強が必要になることもあるので、DIYで何とかするのはおすすめできません。
雨樋の異常な曲がり
受金具が破損したり、剥離したりすると雨樋全体が家から外れて、異様な曲がりになってしまうことがあります。
こうなった場合のDIYは難しい場合も多く、全体のバランスを見ながら調整して破損部分を補修、補強するといったことが求められます。
そういった意味で、専門業者に依頼したほうがいいパターンといえるでしょう。
受金具関連のトラブル
雨樋と建物をつなぐ金属を受金具(うけかなぐ)と言います。
この部分が破損している場合は、専門業者に依頼しましょう。
テープで補強してもすぐにはがれてしまい、受金具を買ってきて付け直してもサイズが合わないなど、うまくいかないことがほとんどです。
手間などを考えても専門業者に依頼するのがおすすめです。
2階以上の高さがある場所での作業
DIYができるのは1階の雨樋やベランダなど比較的安全な場所での作業だけです。
2階以上の高さがある屋根の雨樋を補強したり修理したりする場合は、軽いダメージの状態や変色程度の状態だけであっても、専門業者に依頼しましょう。
1階の高さであれば脚立で作業できる場合も多く、DIYで対応できるケースが少なくありません。
一方、2階以上の場合は転落してけがをするリスクが大きく、場合によっては深刻なケガや死亡事故へつながってしまうケースすらあります。
また、無理に作業をしてしまうとバランスを崩しやすく、補強もきれいにできない、あるいは不十分になってしまうケースも多くあります。
これでは十分な効果も期待できないので、高所作業になる場合は専門業者に依頼したほうが安全で確実です。
まとめ
雨樋の補強は、修理テープを利用することでDIYできます。
実際の作業も雨樋を掃除して、そこに直接貼るといったシンプルな内容です。
一方で、破損が大きかったり、高所作業が必要になったりといったケースでは専門の業者に依頼したほうが安全で確実な補強ができます。
まずは、手の届く範囲の雨樋を補強するようにしましょう。